NOH MASK MAKER KEIKO UDAKA

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2024.07.01

第九回竜成の会　関蝉丸神社勧進能「三井寺」

使用能面「曲見」を宇髙景子が制作します。

日時：令和6年9月1日（日）

午後2時開演（午後1時開場）

私にとって能面を創ることは、自分自身と向き合い、探求することです。
時間をかけてじっくり彫っていく内に、知らなかった自分の新たな一面や、
日常では感じることのない深い思想にいくつも出逢うことができます。
それは私の人生をとても豊かに、鮮やかに彩ってくれます。
小さな能面の内側には、壮大なストーリーがあります。
想像力を働かせ、彼らの人生に想いを馳せる。
時にはそれを自分と重ねてみたり、思いも寄らない知恵を授かったり、
色とりどりの発見があります。未熟な技術と対峙して、
苦しくて投げ出したくなる事もたくさんあります。
だからこそ、ひとつひとつ克服して、ステップアップしていく喜びや、
達成感に浸ることができます。それは、私にとって他では得難い経験なのです。
いつか、説明がなくても人の心を掴むような能面を創れたら…
そう焦がれながら、今日も“ものづくり”を続けています。

能面師宇髙景子

1980年京都生まれ。京都市立芸術大学美術科卒業。
幼少期に能の子方(子役)を経験し、大学卒業後は、
父・金剛流能楽師・故宇髙通成（うだか・みちしげ）の元で能面制作に励む。
2007年、文化庁国際交流支援「宇高会欧州公演」の能面展に参加、監修。
2022年には、世界に１億人以上のユーザーを有する「Apex Legends」の
人気キャラクターのマスクを手掛け話題に。
2023年にはサントリー×ローマン・コッポラ監督の
短編ドキュメンタリー作品で、キアヌ・リーブスと共演、
ファッションブランドmiu miuとのコラボレーションなど、
古典の枠を超えて活動している。